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ある収友の死 [雑記]

赤須通範氏が、お亡くなりになりました。
最初は、ただただビックリの一言。
帰宅途中で交通事故に遭われたとのことで、我々もそうしたことと背中合わせで生きていることを、再確認そして痛感したしだいです。

氏の活動は、切手、合唱、自然活動など多彩でした。
薬学大学を出られた後は、薬学関係の仕事を歴任されていましたが、「子供の頃は、植物に関係する仕事に就きたかったんだよ」と、お話を伺ったことがありました。
でも、薬学だって植物と無縁ではないですよね。赤須さん。

氏の収集は外国切手。
競争展には出品しない主義(?)だったので、派手さは無いし、ある意味で知る人ぞ知る存在でしたが、何回もお邪魔したご自宅には、ズラリと外国切手のアルバムが並んでいて、一通り見るだけでも数日は要するであろうと思われるほどの量。
(そう言えば、氏のところで日本切手を見た記憶がありません)

僕が、スロベニアのチェーンブレイカーに興味を持ったのも、氏のところにあったアルバム2冊のコレクションを見てからだし、今でも覚えているのは、ボリビアのコンドル切手。この切手の面白さも色々と教えていただきました。そもそも、日本人でこの切手をコレクションの形で多量に収集されていることが、大きな驚きでした。

切手の知識もものすごく、適当にアルバムを見ていると「この切手はねぇ・・・」と、スラスラとポイントを解説してくれます。

僕がまだ、コールのハンドブックを持っていなかった頃に、氏は既にお持ちでした。
ある日
「これすごいでしょ」
と言って見せられたのが、全巻揃いのハンドブック。
なんと、神田の古書店街にある古書店で入手されたとのこと。
その店は、僕もよく出入りする店なので二重に驚き。
氏も、よく顔を出されていたようで、その日もぷらっと覗いたら、段ボールに入った洋書の郵趣文献がごっそりとあり、その中にあったとのこと。
あまりの安さに、卒倒するような価格だった印象が残っています。

氏は、本当に温厚で、話をよく聞いてくださり、的確なアドバイスをされる方でした。

パソコン通信全盛時代のコレクターズフォーラムにあった「切手会議室」でのハンドルネームは「ばおばぶ」。
もちろん「バオバブの木」からとったものなのですが、「ばおばぶ」を選んだところが、実に赤須さんらしい。

たぶん、氏は僕にとって忘れられない郵趣家の1人になると思います。

コメント(2) 

コメント 2

shiggy

赤須さん、亡くなられたのですか、都心の私鉄沿線のお宅に私も昔々行ったことがあります。独自の世界をお持ちながら、自己主張しない、この世界には貴重な温厚な方でした。
by shiggy (2017-09-24 20:02) 

しげやま

びっくりしました。

そうですか・・・・・残念ですね。
昔、コレクションを譲っていただいたことがあったのですが、完全揃いではないものの難しいところもよく揃ったいい内容のコレクションだったので即決でした。今でもそれ以上1枚も穴埋め出来ずにいます。
by しげやま (2017-09-24 21:52) 

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