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日清戦争の野戦郵便局 [日本郵便史]

軍事郵便、特に日本が絡んでいるものは、どうも好きになれません。
例えば、外国切手の野戦局使用例は全く違和感なくというか、使用例のバラエティとしてむしろ好きな方なのですが、これが日本物となるとサッパリ。
特に軍事郵便史となると、なおさらのこと。

でも、単純にハンコ集めとなると別ですね。
下の画像は、日清戦争に伴う野戦郵便局印で有名な威海衛局のものです。
データは明治29年6月8日。

15600.jpg

この局は29年が朱印で、30・31年になると黒印になってしまいます。
画像のものは、朱印が映えて美しいですね。

実は、日本軍に威海衛は2回占領されており、この印は2回目の時のものなのです。
1回目の占領は28年2月ですが、その時は同じ月内に撤退しています。
そして、2回目の占領は同年11月で、この時は清国からの賠償金取り立てのための占領で、上の消印はこの時のものです。
清国は31年5月7日に賠償金の支払いを終えたので、同月にこの野戦郵便局も閉鎖されています。
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