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満月消し [外国郵便史]

画像は、ギッシリと詰まったハンガリーの満月消し。
こんな感じで、約3000枚ほどあります。

IMG_1621.JPG

これだけの満月消しを集めても、僕は切手展作品の中にこれらを使おうとは思いませんし、事実、使ってもいません。

では、なぜ集めているのか?
答えは単純で、集めて楽しいからですね。
切手の真ん中に100パーセント掛かった消印は、美しくもあります。
これは、切手展作品の中で使用する説得力のあるマテリアルとは、別次元の楽しみなのです。

フランスでは、タイプ・サージュ。
スウェーデンなら、オスカー2世など、各国にはそれぞれ消印収集の楽しいシリーズがあり、それらを台切手として熱心に消印を集めている収集家がたくさんいます。
ですが、切手展で満月消しを主体とした作品を見ることは、皆無とは言いませんがほとんどありません。
この辺が、日本と大きく異なる点です。

よく「満月消し収集は、日本独特の郵趣文化だ」みたいなことを聞きますが、実際はそうではありません。
満月消しで遊ぶ、遊び方が違うのです。
コメント(3) 

コメント 3

伊藤昭彦

全くその通りですね。100%同意します。北欧の満月印は珍しい局であれば現地のオークションで高値になりますから、満月印の収集家は多いのです。しかし、展覧会の伝統収集部門ではリーフのアクセントとして使われる程度です。
by 伊藤昭彦 (2016-11-25 09:28) 

渡辺 達夫

昔は、悪消しと言われ敬遠されましたが、
昭和40年代より注文の満月印を押しています。
1,000円切手の時は大変でした。(笑)
by 渡辺 達夫 (2016-11-26 14:03) 

衛兵

この頃のハンガリーは今よりずっと広いので、現在ルーマニアやスロベニア、スロバキアになっている町でも使われたんですよね。町の名前もハンガリー表記から、現地語になってたり。
by 衛兵 (2016-12-03 09:46) 

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