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『郵史論輯』第一部 [文献]

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松本純一氏の著作集である『郵史論輯』。
刊行は1990年ですから、早くも四半世紀も前になります。
本書は「第一部」とされていることからも、当初より順次刊行していく予定であったことがわかります。
続く「第二部」は、2002年に上下2分冊で刊行されました。

本書は、表紙にも記されているように1970〜1989年にかけて氏が執筆し、郵趣雑誌に投稿された記事53編と、氏の著作に対する書評や紹介、切手展の入賞記録などが収録されており、本書を見ることによりフィラテリスト松本純一を知ることができます。

ザッと主要掲載誌を見ても『全日本郵趣』『スタンプ・レーダー』『郵便史学』『切手研究』『フィラテリスト』『日本フィラテリー』など16誌を数えます。
収録記事は、もちろん氏のライフワークである在日フランス局が中心ですが、郵便史の方法論や軽い読み物として国際展参観記なども含まれています。

氏の著作には数々の有益な記述が多いことから、第一部、第二部ともに今でも読み返すことがあります。
一つ一つの記事を各掲載誌から引き出すには労力を要しますが、そうした観点からも一書にまとまっている本書の存在価値は高いものです。

郵便史に興味のある方は、第一部、第二部ともにセットで揃えられ、熟読することをお勧めいたします。
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