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タイプ・パスツール [外国郵便史]

画像は、フランスのタイプ・パスツールのカバー。
この切手は、地味なので日本ではあまり人気がありませんが、僕は好きなシリーズです。
5〜6年前だったか、もっと前だったか忘れてしまいましたが、JAPEXにこれの素晴らしいコレクションが出品されていました。

15273.jpg

このカバーは、貼られているラベルを見てもすぐにわかるように書留便で、宛先はイタリア。
ですから宛地としてはありふれたものです。
差出地の Marseille の日付印は1926年2月4日で、貼られている切手は75cが2枚と1fが1枚で合計2f50c。
内訳は、書状料金が1f25cで、書留料金も1f25cになります。
このカバーが差立られる少し前の2月1日から、この料金に値上げされたばかりで郵便史的に興味深いカバーなので購入したもの。
改正以前、すなわち1月31日までなら1f50cでした。

しかも下の画像で見るように、裏面の中継印と到着印が賑やかしいというオマケ付き。

15274a.jpg

押されている消印は、Genova 2月5日、Movara 2月6日、Omegna 2月6日。
このうち、Genova と Movara は鉄道駅構内局の書留専用印です。
コメント(2) 

コメント 2

JimK

裏面の到着印の左上の汚くてよく読めない印ですが、「AMBULANTE」(鉄道郵便用?)とあるように思えます。ひょっとして、Genova―Movara間は鉄道郵便で運ばれたのではないでしょうか?
by JimK (2016-06-02 12:52) 

stamp

Jimk さま
ご覧くださいまして、ありがとうございます。
私も鉄道郵便で運ばれ、構内駅で書留処理をされた使用例だと思っています。
by stamp (2016-06-02 19:04) 

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