SSブログ

セレス1849年発行20サンチーム [外国郵便史]

僕がフランスのセレスを初めて見たのは、1976年のジャペックスに別宮氏が出品した「セレス目打付き」だと思います。
子供のことなので、その作品を見てセレスについて理解したわけではないのですが、一目見で何か大きな魅力を感じたことだけは間違いありません。

下の画像は、そのセレスの一番最初の発行グループから20サンチームの使用例です。

15235.jpg

ブレスト 1850年5月27日に差出されて、パリを29日に経由し、宛先局に6月1日に到着しています。
残念ながら、宛先局の消印がスリップしていて局名が読めないのが難点。
その分お安く日本円で3000円程度なので、それは仕方がありませんね。

日本物だと昭和切手のカバーでさえ、ちょっと気が利いたものだと3000円なんかでは、とても歯が立ちませんが、手彫切手よりも20年以上も古い使用例がこの値段で買えるのですから嬉しいものです。

料金の20サンチームは、切手発行当初から1850年6月30日までの国内便基本料金でした。
消印・抹消印を含めて、典型的なフランス最初期の使用例です。
コメント(3) 

コメント 3

Ohashi

はじめまして。通りがかりに突然失礼いたします。いくつか記事を拝見して色々参考になりました。私はフランスの古い葉書を集めるのが趣味で、特に20世紀のある時期の興味深い文面のものを中心に集めています。私のホームページは「北鎌 筆記体」で検索していただくと最初に出てくると思います。
さて、この封書ですが、住所がMontserrat, Arrondissement de Draguignan(ただし相当綴りが間違っている)と書かれているようですので、宛先局の局名はDraguignanではないでしょうか。しかし、やはり読みにくくて断定できない気もしますが... 失礼いたしました。
by Ohashi (2015-07-26 21:11) 

stamp

Ohashi さま
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
なるほど。
かなり消印がスリップしているのですが、言われてみると、所々そのように読めるような気が・・・。
ご教示下さいまして、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
by stamp (2015-07-27 19:19) 

Ohashi

たびたび失礼します。補足情報です。
私はマルコフィル(消印好き)というほどではないので、不正確な可能性がありますが、問題の消印の下のところに、(78)と書かれていますが、これはヴァール県のかつての県番号に相当するようです。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Liste_des_bureaux_de_poste_fran%C3%A7ais_class%C3%A9s_par_oblit%C3%A9ration_Gros_Chiffres
のリストのNo Dep.の列(左から4列目)の 78 のところを探すと、Draguignan(ドラギニャン)も含まれていますので、たぶん間違いない気がします。
ちなみに、パリは 60 でブレストは 28 ですね。
私もいずれこうしたブログなりホームページなりをフランスの葉書について作ってみようかとも思っていますが、まだ果たしていません。
それではまた書き込ませてください。
今後ともよろしくお願いいたします。
by Ohashi (2015-07-27 21:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。