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全日展ネタ・頂き物(7) [切手展]

全日展ネタも今回で最終回。
最終回ということで、どう考えるか悩ましい使用例です。

14173.jpg

菊1/2銭の縦6枚ストリップを貼って、特印を押した横浜宛の使用例です。
特印は、皆さんもよくご存知の「万国郵便連合25周年祝典」を記念したもので、抹消印データは「東京 35-6-22」ですから、特印使用の最終日のもの。
下は、その拡大画像です。

14174.jpg

こうした使用例なら普通にありますが、このカバーの悩ましいところは、右下にあるもう1つの特印です。
その拡大画像が下。

14175.jpg

鮮明印ではないので日付が読めないのですが、使用局が横浜局であることは間違いありませんね。
宛先も横浜ですから、この特印は普通なら配達印と考えます。

この特印、希望されれば1種・2種の差立印として押印されたもので、配達印として使用するものではありません。
それで迷うのが、この横浜局の配達印の正体です。
1つの考えは、郵便として普通に逓送され、横浜局では間違えて(好意?)押してしまったもの。
もう1つの考えは、見せかけの使用例。つまり、東京で記念印を押して、自分で横浜局に持込み横浜局で押印したもの。このばあい、どうして押してくれたのか疑問が残りますが。

僕としては、前者であってほしいですね。
もしそうだとしたら、中々の珍使用例として菊切手のアルバムに貼って自慢するのですが。
コメント(4) 

コメント 4

cpsj

横浜の特印は配達印として使用されています。また、横浜局は中継印としても使用しています。この特印は、郵便切手貯金への使用も含めて、広範囲に使用されており、収集対象としては面白いのではないでしょうか。澤さんが全日本郵趣2009年11月号へこの特印について興味深い記事を書かれています。澤さんと飲んだ時に、台湾の使用例を持っていると話をして、翌年の続報となりました。
by cpsj (2014-08-14 00:04) 

伊藤昭彦

確かUPUへの加盟は英・米に反対され、スイスでのロビー活動が功を奏して加盟が叶ったものだったと記憶しています。加盟25周年は政府としても大いに喜ぶべきことだったのでしょうね。私は素直に横浜局の着印だと思いましたが、cpsjさんのおかげで裏付けのある知識を得ることができました。ありがとうございました。しかし、stampさんが感じた疑問は、おなしなアイテムを掴まないために必要なことで、流石だなと感じ入りました。
by 伊藤昭彦 (2014-08-14 04:27) 

渡辺達夫

小生も、横浜の着印と考えましたが、
まさか、特印を使用するとは思ってもいませんでした。当時は、皆様祝賀ムードだったのですね。大変お世話になりましたので、澤さんと言う偉大な方が、凄く残念です。stamp 様の研究心敬服致します。きっと全日本郵趣のバックナンバーも書棚にあると、推察致します。
今回は、凄く勉強になりました。お礼申し上げます。
by 渡辺達夫 (2014-08-14 08:22) 

stamp

cpsj さま
ご無沙汰しております。
早速『全日本郵趣』を見直したところ、完全に忘れていた記事です。
教えて下さいまして、ありがとうございました。
by stamp (2014-08-14 19:00) 

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