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武生郵便局 [日本郵便史]

明治20年前後に各地で『商工便覧』という本が出版されています。
内容はというと、各地の各種店舗や工場、旅館、病院などを銅版画で紹介したものなのですが、これを丹念に見ていくと郵便局やポストなど、郵便関係の絵も色々と描かれていてよい資料になります。

下の画像は、明治20年発行の『福井県下商工便覧』からの1ページで、武生郵便局が描かれています。

13702.jpg

描かれた絵の左半分が武生郵便局で、右半分は浅井政男の経営する運送会社の店舗になっています。つまり、当時の武生郵便局は運送会社の一部を間借りしていたのですね。
この絵を見て面白かったのは、間借り先が内国通運ではなくて、他の運送屋だったこと。
内国通運の武生支店は、この前ページに描かれています。

絵を見ると窓口が2つで、ポストが壁に掛けられています。
明治20年というと紅色の新小判2銭の時代で、武生の二重丸印をよく見かけますが、こんな感じの局舎で押されていたのですね。
コメント(1) 

コメント 1

渡辺達夫

素晴らしい文献をお持ちで敬服致します。復刻もされましたが高価で
小生には、手も出ません。ブログに
紹介していただき感謝致します。
当時の姿に郵便事情のロマンを感じます。
by 渡辺達夫 (2014-04-06 11:02) 

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