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満州国・第3次普通切手10分 [外国切手]

今日から4連休。
指定休2日+夏休み2日で、今年始めての僕にとっては大形連休ですね。
20代、30代の頃と違って、6連休とか7連休なんて夢のような話し。

満州で1934年から発行された第3次普通切手。図案は「遼陽の白塔」と「溥儀」。
この切手が2つのグループに分けられるのは、ご存知だと思います。
つまり、雲形透かしのグループと、国名透かしのグループです。
前者は15種で、後者は額面10分と13分のたったの2種。
この違いを「単に用紙の違いでしょ」程度に思われている方が意外と多いのではないでしょうか?

下の画像は、その2種の比較で1分が雲形透かし、10分が国名透かしです。

13433.jpg13434.jpg

パッと見た感じでは、違いはわかりませんね。同じものに見えます。
それでは、ちょっと部分拡大して「白塔」の下に描かれている樹木の部分です。

13435.jpg13436.jpg

彫が違うのがわかりますでしょうか。
この切手は、見ての通りの凹版なのですが原版が2種なのです。
雲形透かしは、日本の印刷局で全ての工程を行ったのですが、国名透かしの方は日本の凸版印刷で実用版までを作り、印刷は満州国中央銀行印刷所で行ったのです。
凸版印刷では、印刷局製の切手の拡大写真を元に凹版彫刻を行っているので、細かく観察するとこのような原版の違いが確認できます。
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