貴重な資料なのですが・・・ [雑記]
『切手趣味』3巻5号(昭和6年5月)に、興味深い図版が載っています。
掲載文のタイトルは「葉書の語義に就て」(十二)で、筆者は山下武夫氏。古くからの収集家には馴染みの名前だと思います。
画像の物の正体なのですが、「二つ折りはがき半銭」の完封包装紙。
Aの方には「端書半銭百枚」で、Bの方には「郵便半銭端書百枚」とハンコが押されています。
この記事中には、所有者についての情報が掲載されていなかったのですが、後に他の記事にて所有者が吉田一郎氏であったことが明かされています。
単なる包装紙と言えども、貴重な資料だと思います。
戦後、実物を見たことがある人っているのでしょうか?
少なくとも僕は知りませんし、もしかしたら、戦災で焼けてしまったのかも知れません。だとすると、極めて残念な話です。
せめて、どこかに鮮明な画像として記録されていないでしょうか。
意外と、この図版に注目している人っていませんね。
ステーショナリー関係の郵趣書でも見ませんし、郵趣界から忘れられている気がするので、ご紹介したしだい。
2013-07-04 19:08
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