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「旧青柳局の開局より閉局まで」 [文献]

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「旧青柳局の開局より閉局まで」という連載が、『会津郵趣』第9巻11号(昭和37年10月)より掲載されています。
掲載誌を見ればわかるとおり、福島県会津地方の1郵便局の動静を紹介したものなのですが、内容的に極めて興味深いものです。

この青柳局は、明治12年3月31日に廃局となってしまった活動期間が非常に短い局なのですが、明治5年からの資料が揃って残されていたのです。

著者の佐治光保氏は、青柳局局長であった家の土蔵に保管されていた各種資料を本連載で紹介しながら、明治初期の一地方郵便局の開局から閉局にともなう清算までを丹念に紹介しています。
おそらく、このように一連の流れが追える資料群は他には存在しないのではないかと思いますが、どうでしょうか。
郵便史上、極めて重要な資料だと思います。

こうした資料が紹介されるので、地方誌のバックナンバーも僕にとっては重要な収集対象なのです。
コメント(2) 

コメント 2

osada

大変興味深い記事です。このように、開局から廃局に至る経緯を克明に記録を残すことは大変有意義なことで、郵便史を心がける方は必見です。昨年出した「最近の情報100号記念」誌に設楽光弘氏が「群馬県追貝郵便局」の開局よりの資料克明にかつ分かりやすくエンタイヤをつけて解析されております。このように一地方の郵便史ととらえるのではなく当時の郵便組織を知る上でも大変重要なことと思います。この様な資料は出来る限り公開していただきたいものです。
by osada (2013-03-25 19:41) 

stamp

osada さま
ご覧いただきまして、ありがとうございました。
設楽氏の資料紹介は、実物の使用例も併用した形で多々参考になる資料紹介でした。
地方には、まだまだ隠されたこうした資料が埋もれていることと思います。そうした資料の公開の積み重ねが必要で、そこから見えてくるものも色々とあると思います。
各地の収集家の活躍を期待したいところですね。
by stamp (2013-04-01 16:31) 

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