「大森の停車場印」 [文献]
画像は、1971年11月に発行された『JPC』No. 162から、郵便史界の重鎮であった田辺卓躬氏による「大森の停車場印」。
記事の主題は、赤二のカバーに押された「大森」停車場印なのですが、その内容よりも興味深かったのが、下の画像である「汽車郵便物送致証」。
こんなのがあるのですね。これは大森郵便局が大森駅から郵便車に積み込んだ郵袋の明細なのですが、この時は横浜行きがたったの1袋のみでした。
残念ながら使用年代がわからないのですが、田辺氏は明治17・18年頃と推定されています。
大森は、現在ではあれだけ賑わっていますが、明治時代には東京の外れということでかなり落ち着いた所だったのでしょうね。
汽車に乗せた郵袋の数が、それを物語っているように思います。
よい資料を紹介してくれています。
2012-10-19 21:50
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