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『日本の占領切手 英領地区の解説とチェックリスト』 [文献]

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本書は、1969年に南方切手研究グループが編集し、金井スタンプ商会から300部限定で刊行されたものです。

本書以前には、同会から「日本の南方占領切手の研究」として、1962〜67年にかけて『関西郵趣』とそれを統合した『全日本郵趣』に連載された記事があり、これは以前に本ブログ(2012年3月14日付)でも紹介したことがあります。
1970年代までの占領地切手を詳細にまとめた記事で日本語のものだと、上記の2冊だけだと思います。というわけで基本文献ですね。

本書の良いところは、B5判という大きさを生かして、単片と加刷の図版が実物大であるところです。
加刷などは拡大すれば良いというものではなくて、やはり実大が一番比較しやすいですね。
拡大しすぎると変に強調されてしまい、本物のイメージというか感覚が死んでしまうのです。その点、本書はよく考えられていると思います。

分類の大枠は現在でも踏襲されているので、『日専カタログ』に馴れてしまっている人でも読むのに困らないと思います。
各切手の解説も要領よくまとまっており、本書の内容を理解していれば、なかなかの南方ツウになれるのではないでしょうか。
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