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" Dai Nippon in South East Asia " [文献]

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オランダの Boekema と言えば、南方占領地、特に旧蘭領関係では、切手商としても研究者としても超有名人として、南方占領地収集家では知らない人はいないでしょう。
氏の主催した分厚いオークションカタログについては、現在は閉鎖してしまった本ブログの親ホームページであった「郵趣手帖」でも紹介してありましたので、古くからご覧いただいている方は、ご記憶のことと思います。

その Boekema が戦後すぐに出版したのが本書です。
1948年の出版ですから、戦後3年にして186ページの解説書を送り出していることになり、全く驚かされます。

短期間での出版でも内容はしっかりしており、加刷や加捺のタイプ別分類や台切手との関係など、今日の基本的な方向性を本書で確率しています。さすがに学究的と言われている氏だけのことはあります。
そして扱う範囲は蘭領が主なのは当たり前ですが、書名が示す通り英領も含まれていることは立派と言えます。

南方占領地切手研究のスタート地点として有名な本書は、その歴史的な意味合いも含めて、現在の南方占領地切手収集家には一読していただきたいものです。
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