SSブログ

『サー・ローランド・ヒルの生涯とペニー郵便の歴史』 [文献]

12161.jpg

題名からもわかるとおり、ローランド・ヒルの自叙伝。
けっこう有名な本なのだけど、日本ではほとんど無名ですね。上巻434ページ、下巻373ページという大冊で、逓信協会から昭和63年に発行されました。

1860年代までの郵便事業について、細かな項目立てにより事細かに書き記されており、この時期のイギリスの郵便制度や数々の制度が設けられた経緯が記録されています。
切手収集家の立場で書かれた、いわゆる郵便史本とは異なり生の状況を知ることができます。
訳も読みやすく仕上がっていて、大冊ではありますがスラスラと読める内容です。

こうした本は、いわゆるハウ・ツー本ではないので、収集家からは受けが悪くて読まれないのですが、一般教養として読むべきものだと思います。
コメント(2) 

コメント 2

NO NAME

いつも楽しみに読ませていただいています。
ブログ、四代目だそうですね、
自分は緑色の背景の頃から読ませていただいています。
わたしはちょうど切手オークションカタログを集めはじめたときで、
「キャスパリー」で検索したところ、貴サイトを発見できました。
正直ほんとうにおかげさまで、今でも感謝しております。

それなりに自分らしいコメント、ということで、
今夜は1934年売立の、Colonel Bates Collection (Hammer)。
この伝説のカタログはご覧になられたことがありますでしょうか?

去年偶然に入手したのですが、このカタログは凄いです。
ProofやEssayの大コレクションで、716ロット中、切手は僅か100ロット。
CrawfordとSpallowのものを含み、比肩は王室コレクションだけでした。
あまり見たことがないTreasury Competitionが多く載っていて、
イギリス切手オークションの中では全く一線を画しているような印象です。

1837年以降、様々な人が切手のデザインを考案し、試行錯誤した。
今もそれなりに良く知られているものもあるけれど、
それは一部に過ぎず、ほとんど知られていないものも数多く存在した。

ペニーブラックが出来るまで、様々な試みがあり、
それについていろいろな本が出ていますが、
このBates collectionはそれを裏付けてくれる、図鑑的なカタログです。
by NO NAME (2012-04-19 20:46) 

stamp

NO NAME さま
ホントに長い間、ご覧いただきありがとうございます。
ご紹介いただいたカタログは知りませんでした。
貴重な情報をありがとうございました。
まだまだ勉強が足りないので、今後ともよろしくお願いいたします。
これから気をつけて、網にかかるのを待つことにします。
それにしても、過去の膨大な量のカタログから、よいものを見つけ入手するのも大変です。これだけでも一生の楽しみになりますね。
by stamp (2012-04-19 21:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。