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桜葉書の加貼使用例 [日本ステーショナリー]

昭和22年4月1日に、それまで15銭だった通常葉書料金が一挙に50銭に値上げされました。
この値上げに対応した新料金の葉書は、昭和22年5月15日に発行された稲束葉書。ということは、改正初日から新額面の葉書があったわけではなくて、1ヶ月半ほどは、旧料金の葉書しかなかったわけ。
つまり、その間は旧額面の葉書に切手を貼り足して使っていたわけで、そのために発行されたのが第2次新昭和35銭数字図案切手で、15銭葉書にこれを貼れば50銭の新料金。

11361.jpg

上の画像がその使用例なのだけど、この使用例はデータがよいのです。データは「織田/22. 5. 9/福井県」。
ここまで来れば、もうおわかりですね。
この使用例は、50銭稲束葉書が発行される前のもので、旧料金葉書に35銭切手を加貼した使用例にピッタリのもの。
僕の探し方が悪いのか、この期間外は沢山あるのだけど、期間内になると途端に少なくなります。
コメント(2) 

コメント 2

tabito

戦後のインフレ期に発行されたはがきの場合は、料金改定後しばらくしてから新料金に適合する新はがきが発行されています。従いまして、それまではこの例のように旧料金はがきに不足分の切手を貼り足して使われたのですね。
by tabito (2011-12-12 20:01) 

stamp

tabito さま
いつも、ありがとうございます。
この時期の使用例は、何でも良ければ馬に喰わせる程ありますが、使用期間などに注目すると、良い使用例は途端に少なくなってしまいますね。
『呉ポスト』の連載、楽しく読まさせていただきました。
by stamp (2011-12-13 18:36) 

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