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目からウロコ [文献]

画像の本は、米国切手収集家ならばよく知っているもので、他のシリーズを扱った解説書も同じ体裁で出版されている。

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本書の出版は1977年で、僕が入手したのは米国切手に多少興味を持っていた頃のことだから、81年の国際展前後のことだと思います。

その頃の日本の郵趣書の大半は、きちんと編集され装丁されたものばかりだったから、本と言うのはそういうものだとばかり思っていたのだけど、本書を手にしたことにより、そんな固定観念はどこかに吹き飛ばされてしまいました。

本書の組方は、素人がタイプライターで打った原稿をそのまま印刷して、それに表紙を印刷してホチキスで留めたような簡単な装丁だったので、これを手にした時に「これなら安価に誰でも本が作れる」と思ったものです。
今では、日本でも簡易印刷に簡易製本を併用した方法で、個人レベルで著作を出版することが多くなりましたけど、その元祖が海外で作られていたこのような簡易本だったのです。

本書は、僕にとっては内容よりも装丁の方にインパクトがあったという、本末転倒なものでした。
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